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おじさん構文の次はおばさん構文

そもそもおばさん構文とは?

LINEをはじめとしたSNS上でしばしば話題になるのが、「おじさん構文/おばさん構文」です。
おじさん構文に関しては以前からよく特徴などについての話が出ていましたが、近年になっておばさん構文がネタにされる機会が増えています。
ようするに「おばさんがLINEやメールで使いがちな文章」のことなのですが、そうなると「おじさん構文と何が違うのか?」という疑問も出てきます。

共通点としてよく挙げられるのが、「絵文字を多用する」と「長文になりがち」です。
短文のメール、メッセージをやりとりしながらキャッチボールのようにコミュニケーションを図る若い世代にとって、この長文の内容はその流れを断ってしまうような印象があるようです。
簡単に言えば、「読むのが面倒くさい」わけです。
その文面をパッと見ただけで内容を把握でき、すぐに返信できるの内容を好む人たちにとって、長文はやはり面倒に感じるのでしょう。
絵文字に関しては、若い世代から見ると「イタい」と感じてしまうのが最大の問題点となっています。

一方、おじさん構文との違いとしては誤字脱字が多い、そしてやたらと心配してくるような内容が多い点などがよく挙げられます。
おじさん構文の場合、ひたすら「自分語り」をしてくる内容が多々見られるのに対して、おばさん構文の場合は相手を思いやる内容が見られるのですが、それが長文になってしまうと「ちょっと面倒くさい」と思われてしまうのでしょう。

若者に歩み寄るのは大切だが媚びているように見られることも

ひたすら自分語りをするおじさん構文と比較すれば、おばさん構文はあまり「害がない」と言えるかもしれません。
しかし、若い世代から違和感をもたれたり、揶揄されてしまうような内容だと、思うようにコミュニケーションがとれない恐れもでてきます。

ここで注意したいのは、若者に読んでもらえるよう歩み寄ることは重要ですが、あまり過剰に意識してしまうと逆に痛々しく見えてしまったり、若者に媚びている印象をもたれたりするといった問題が出てくる点です。
絵文字などはまさにその典型的な失敗例と言えるわけですから、十分に注意したいところです。
そもそも本人が考えている「若い世代向けの表現」と、実際の若者たちの表現との間に大きなギャップがあるからこそ「おじさん/おばさん構文」が生まれやすくなるわけです。
歩み寄るのと若々しさを装うのはまったく別のもの、という意識は忘れないようにしたいものです。

若者に歩み寄るコツとしては、やはり短文を心がけてコミュニケーションのキャッチボールを心がけること。
1回のメッセージ/メールでは長くなりそうな内容の場合、切りのいいところで分割して複数回に分けて送るようにしましょう。

そしてもうひとつ、これがなかなか馴染みづらいのですが、若者のメール/メッセージでは「句読点を使わない」傾向が見れます。
これはそれほど神経質に考える必要はありませんが、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。