おじさん構文とはなんぞや?
おじさん構文とはもともとはネットスラングの一種、ネット上でおじさんがよく使用する言い回し・フレーズに対して使われている用語です。
もともと若い世代、とくにZ世代の間で使われはじめたもので、若い世代から見て違和感を感じるような言い回し、あるいは昭和の臭いがするような言い回し、さらには若者ウケしようと必死になっている表現を少し揶揄する意図をこめて「おじさん構文」と呼んでいるのです。
ジェネレーションギャップはいつの時代にも存在するものですが、インターネットとSNSの普及によってそのギャップがますます世代間の断絶をもたらすようになっているようです。
ネット社会になってますます世の中の流れと流行り廃りのサイクルが速くなっていること、そして発言がメッセージ・投稿・コメントの形で文字として残ることで多くの人の目に触れる機会が増えたことでギャップが可視化しやすい状況になっているのでしょう。
その一方で、メールやSNSのおかげで異なる世代同士が交流しやすい状況にもなりました。
そんな異なる世代同士の交流の中で中高年の人たちが若さをアピールしようと、あるいは若い世代にアピールしようと過剰に「若々しさ」を装った文章を使用することで違和感をもたらすような表現が見られるようになっています。
「おじさん構文」はその典型的な例なのです。
意味を知ってグサッとくるおじさん構文の数々
このおじさん構文の怖いところは、本人が自覚していないうちにおじさん構文を使っており、まわりの若い世代から「おじさん認定」を受けてしまっている可能性もあるわけです。
典型的な例として挙げられるのが「カタカナと絵文字の多用」で、「こんばんは!もう寝ちゃったカナ?」とか「頑張ってネ」など。
そこにくどいくらい絵文字を挟み込むとおじさん構文決定で、典型的な「痛い文章」とみなされてしまうでしょう。
それからとくに中高年が注意したいのが「一回のメール・メッセージが長い」こと。
とにかく言いたいことを一気にまとめて書くので、長くなってしまうのです。
若い世代ではひとつひとつのメッセージは短めで複数に分けて送信することが多く、それが言葉のキャッチボールとして機能しています。
おじさん構文の場合はそのキャッチボールが機能せず、とにかく自分の言いたいことを並べ立てることに終始してしまいがちなようです。
典型的な「一方通行なメッセージ」です。
ほかにも、親しくもないのにタメ口になる、句読点が異様に多い、などもおじさん構文の特徴としてよく挙げられています。
このようにおじさん構文は使っている本人の意図から離れて若い世代からまったく別の意味として受け止められてしまっているのです。
これらのおじさん構文、身に覚えがある人も多いハズ。
日常生活の中でついつい使っていないか、改めて確認してみるのもいいカモしれませんネ(カタカナ多用)。