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どうして私が鉄道写真を撮り続けるのか

鉄道が好きな理由

子どものころ、線路を電車が走っていく姿を見るのがとても好きだったことを覚えています。
かっこいい車もたくさんありますし、車に乗ってどこかに出かけるのも好きではありましたが、自分にとって電車ほどのワクワク感はありませんでした。

どうして電車が好きなのかと聞かれることもありますが、正直その魅力や醍醐味をうまく説明することはできないのです。
ただ、子どものころに見た、あのカッコ良さとドキドキする感じ、ワクワク胸が躍る気持ちが理由になっていることだけは間違いありません。

道路ではない電車のためだけに用意されている線路を、独り占めして走る電車の王様のような存在感や、車窓から見える景色の移り変わり。
電車に乗れば、きっとものすごい素晴らしいところに連れて行ってもらえるのだという期待感など、当時の思い出はやはり忘れられない記憶なのです。

鉄道写真の魅力について

好きなものを写真に残しておきたいと思う気持ちは、誰でもお分かりのことだと思います。
鉄道好きの人間が、鉄道の写真を撮りたいという気持ちも、理解していただけることでしょう。

ただ、鉄道写真を撮りたい人の気持ちは、恐らくもっと深いものです。
電車が美しく見える様を写真に撮りたいという方も多いのですが、ほかの目的で鉄道写真にハマる方もいます。

鉄道を使って移動したり旅に出たりした思い出を残すことそのものが、鉄道写真であると位置づけ、鉄道と自分の記憶を美しく写真に収めるところに魅力を感じているのです。
もちろん、駅弁や駅、そこで出会った人たちなどすべてが、鉄道写真というわけです。

生き生きとした美しい写真

同じ鉄道を写真に収めるとしても、一秒違えば、まったく異なった写真になります。
時間帯によっても雰囲気は変わります。
また、ちょっとした角度の違いによっても、撮った写真は異なり、そこに面白さや達成感があります。

もちろん、良い写真が撮れたときは、勝ち誇ったうれしい気持ちになれるでしょう。
宝物を得たような気持になれるのも、お分かりいただけることだと思います。
緑が多い中、鮮やかな電車が走り抜ける様子や、桜や菜の花など色とりどりの花の中を行く様子もすばらしいです。

鉄道写真をうまく撮るコツとは?

基本的に、自分の好みで撮影して良いのですが、うまく撮るコツがあるのも事実です。
鉄道がど真ん中にくるように写真を撮るよりも、「三分割法」で撮影した方がセンス良く見えます。

画面を縦横三つに分けて、合計9個にイメージします。
そのなかで、どこでも良いので、4つの交点部分に撮りたいものが合うように撮影すると、かっこいい写真になるそうです。
天気が良い日だけでなく、悪天候の日の鉄道写真もストーリーを感じさせて素敵です。