世界バイクの歴史
日本のバイクの歴史は知っているだろうか。
自分はバイクが好きな中年ライダーである。
世界のバイクという言葉がはじめて世に登場したのは、1886年である。
車で有名なカール・ベンツが車よりも先に、史上初のバイクの特許を取得しているのは驚きである。
発明者は、ベンツを発明した人と同一人物であるゴットリープ・ダイムラー氏が1985年にリートワーゲンという木製バイクを発表している。
フレーム、ホイール、タイヤまで木製である。
ライダーの腰下ぐらいにガソリンエンジンが搭載されているが、走れたのかは謎だ。
市販はされていない理由が、車に力を入れたせいという。
非常に残念だ、バイク展に並んでいたら何時間も見ている自身がある。
結局世界初の市販バイクは、ドイツで開発されたヒルデブラント&ヴォルフミュラー(H&W)だ。
これもバイクの歴史を知る上では、貴重なバイクである。
1489ccの並列2気筒エンジンで、出力は0.5PSあり最高速度は45km/hというスピードが劣ってみるのは、使用している材質なのだろうか。
宮田製作所のアサヒ号A型
日本ではじめてバイクが市販されたのは、1933年に宮田製作所のアサヒ号A型だ。
バイク心をくすぐる、警察の黒バイをモデルも改良したものが1941年製造で販売された。
エンジン、英国製のエンジンがコピーされたものを積み、空冷2ストロークエンジンである。
排気量は172ccと少ないが、当時は高評価の伝説があるバイクだ。
ホンダ・スズキ・ヤマハの参入
戦争終了後に、自転車にエンジンを搭載したモペットタイプのバイクが流行している。
この時代のバイクを生産するメーカーは100を超えていた。
全てのメーカーが競いあって、よりよいバイクを作るのはロマンがあってよいだろう。
現在ではメーカー数は減っているが、大手となったホンダ、スズキ、ヤマハもこの時代に参入している。
ホンダ・スズキ・ヤマハが開発したバイク
ホンダは1947年に、オリジナルのバイク用のA型エンジンを開発した。
1948年にバイクのために本田技術研究所を設立、ここが1958年にスーパーカブを発売している。
このスーパーカブは、幼い私でも見て憧れたものだ。
スズキは当初自転車に注力している。
1952年に排気量36ccのエンジンを搭載した、自転車パワーグリーを発売したところ大ヒットされたという。
1954年から本格的にバイクの開発をはじめている。
自転車からはじめる、やはり開発は順番が重要なのかもしれない。
ヤマハは戦時中軍用機のプロペラを作っていた。
軍用機とは高い技術者が存在していることがわかる。
1953年からバイクの開発をはじめ、1955年YA-1(通称:赤トンボ)を発売している。
空冷2ストローク排気量は125ccあり、単気筒エンジンを搭載している。
赤トンボは私の父が乗っていた。
赤トンボに乗って出発する父をいつも見送っていた記憶がある。
なんとも思い出が深いバイクである。
以上が、簡単なバイクの歴史になります。